推し活をもっと楽しく！新規ビジネス企画「推し活コンシェルジュアプリ」

突然ですが、推し活の市場規模はどれくらいかご存じですか？
今や三人に一人が推し活を楽しんでいると言われており、市場規模は国内のアイドル分野だけで約1,600憶円にも達しています。
さらに、推し活は単なる「消費」ではなく、自分の幸せのための「自己投資」として捉えるファンも多く、彼らは非常に積極的に推し活にお金を費やしています。

しかし、ひとくくりに推し活と言ってもファンの抱える悩みは多岐にわたります。これらの悩みを解決することができれば、大きなビジネスチャンスが広がります！
本記事では、金融×ITでファンのさまざまな悩みを解決し、より豊かな推し活を実現するサービスを提案します。

～韓国にライブに行った二人が思い出を振り返っています～
A「韓国のライブ最高だったね！」
B「そうだね、とっても感動したよ！！でも、少し空席があったのが残念だったね(悩み1)」
A「確かに、そうしたら推しももっと喜んでくれたのにな」
B「あと、すごく感動したから、ライブ中に想いを伝えることができたらなぁ(悩み2)」
A「私もそう思う！あと、ライブ以外のところでちょっと困ることがあったよね…」
B「そうだね、韓国語がわからなくて苦労したよね(悩み3)」
A「うんうん、あと聖地巡礼も目的地にたどり着くのに苦労したよね～。(悩み4)」
B「海外での推し活はなかなか大変だね」

推し活でよくあるこのような悩みを解決するために、インターン生二人で新たなサービスを考えてみました。

私たちが提案する「推し活コンシェルジュアプリ」は、推し活を豊かなものにします。
このアプリでは、ライブチケットの購入はもちろん、推し活や聖地巡礼を最適な形でサポートできるように
特徴的な3つの機能を考えました。

「ライブ会場がすべて埋まれば、アイドルももっと喜んでくれるのに」推し活をやっているファンならではの悩みです。

この悩みは、ダイナミックプライシングを導入することで解決できます。
ダイナミックプライシングとは、需要と供給のバランスに応じて商品やサービスの価格を調整する変動料金制のことを指します。近年では、AIを活用し、膨大な顧客データを学習させることにより、需要予測の精度が向上しています。

このアプリでは、過去のチケット販売データや、 XなどのSNSからリアルタイムでライブへの関心度を分析し、より需要を反映した最適な価格を設定します。
例えば、公演直前でチケットが売れ残っている場合、需要に応じて価格を変更できます。もし価格が下がれば、「チケット代が高いから少し興味があってもライブに行けない」という層がチケットを購入するようになり、結果的に会場が全席埋まるので、アイドルもファンも嬉しい気持ちになります。

この仕組みはファンの悩みを解決できるだけではなく、運営側にも大きなメリットがあります。最適な価格設定によりチケットが完売することで、収益増が期待できます。また、チケット価格が下がったことでライブに参加した「少し興味はあるが、ファンではない」人たちが、アイドルの魅力をより深く感じてファンになる可能性もあります。

さらに、このアプリにはリセール機能もあり、キャンセルされたチケットを、需要に応じた価格で再販売することができます。このリセール機能があれば、チケットの払い戻しができずに困る人を減らすことができ、ファンと運営側の双方にメリットが生まれます。

ライブ会場で心に響くパフォーマンスを見れば、この感動を誰かに伝えたいと思うもの。ファンなら直接その場で推しにありがとう！と伝えたくなるものです。

推し活の背景には、「推しの成長を支えたい」という応援の気持ちや、「推しの存在に感謝」という想いが込められています。もちろん、SNSのコメントなどでこのような想いを伝えることもできますが、ライブ会場でリアルタイムに想いを伝えることは、より特別感があります。
この特別感とは、「一体感」と「限定性」から生まれます。
ライブ会場では、アイドルとファンが同じ場所と時間を共有しています。この瞬間にリアルタイムで想いを伝えることができれば、その場での直接的な繋がりや、そのライブだけの限定性を感じることができます。

この機能では、ライブ中にリアルタイムで、手軽に推しにメッセージを送ることができます。
応援や感謝の想いが直接推しへの励ましや活力となり、より素晴らしいステージへと繋がるかもしれません。
また、YouTubeのスーパーチャットのように、メッセージ付きで送金をすることもできます。
デビットカードやクレジットカードだけでなく、銀行口座も紐づけることができるので、デビットカードやクレジットカードを利用できない未成年のファンも想いを形にすることができます。
なお、多額の送金が炎上する可能性もあるため、送金額に上限を設けるなど設定できるようにします。

海外で現地の人と十分に会話ができなかったことや、目的地までの移動に苦労したことはありませんか？
この機能ではAIが海外遠征の際に現地での活動をサポートします。

1つ目は、AIによる音声認識翻訳機能です。
AIが音声認識翻訳を行い、リアルタイムでのスムーズな会話をサポートします。言語の壁を乗り越え、現地の人とスムーズなコミュニケーションをとることができます。

2つ目は、AIが目的地までに必要な移動手段の情報を収集し、ユーザーの言語で提供する機能です。
これにより、土地勘のない場所でも時間を無駄にすることなく推し活を楽しむことができます。推しのお気に入りのスポットや飲食店も提案し、「聖地巡礼」をより豊かにすることができるでしょう。

このアプリでは、ファンの推し活の悩みを解決することを目指しましたが、メリットはファンに限らず運営側にも挙げられます。

運営側の1つめのメリットは、ライブの収益性が上がることです。
チケットの売上が向上し、ファンからの応援も直接受け取ることができます。収益と応援が上がれば、その資金で運営側はより良いライブを作り上げることができるようになります。結果的に良いライブが提供され、それがファンに還元されます。このようにして、好循環が生じ、お互いが満足する最高の形になります。

運営側の2つめのメリットは、アプリを通じてファンとの直接的なチャネルができることです。
もちろん昔からファンレターやファンクラブといった仕組みはありましたが、その運営には個人情報の管理やファンクラブの運営といった多くの手間が伴います。
アプリ一つで応援のメッセージが届き、チケットや推しの情報を提供することができれば、大幅に負担が軽減でき、より充実した推し活と効率的な運営ができるのではないでしょうか。アプリ上では、もしかしたら住所や氏名といった個人情報は必要ないかもしれません。

金融とデジタルを駆使して未来の推し活とそれを支えるサービスのあり方を検討してきた私たちは、推し活とは単なる消費行動ではなく、推しを応援したいという感謝の気持ちが強い動機になっていることに改めて気が付きました。​

あるライブに参加した際、「たくさんのファンが来てくれて感動した」と言って涙を流すアイドルの姿を見て、チケットの売れ残りを防ぎ、すべての席を埋めることで、もっとアイドルを喜ばせることができたらいいなと感じました。また、ライブ中の感動的なシーンで、直接その想いをアイドルに届けられる手段があればな、とも感じました。
さらに、せっかく韓国に行ったときに推しのお気に入りの場所を訪れたかったのですが、不慣れな土地と言語の壁で効率的にまわることができませんでした。そこで、時間を無駄にすることなく推し活できるプランを提案してくれたり、言葉の壁をなくしてくれたりするサービスがあればいいなと感じました。

今回企画した「推し活コンシェルジュアプリ」では、チケットプライシングによって座席が埋まることで運営側にメリットがあると同時に、アイドルにリアルタイムに想いを伝えることができてファンとしてもっと満たされた気持ちになり、より良いライブになることが期待されます。
また、AIによるサポートが実現すれば、聖地巡礼による地域活性化にもつながり、推し活をさらに充実させる新しいサービスの可能性を広げることができます。

この想いを形にするアプリがあれば、未来の推し活ビジネスはもっともっと広がっていくのではないでしょうか？