キャッシュレス決済比率、2022年は36%。日本のキャッシュレス化は順調か?
2023年4月に、経済産業省より2022年のキャッシュレス決済比率が36.0%であったと発表されました。年間取扱高は100兆円の大台を超えて、111兆円にまで拡大しました。これらの情報はニュース報道などでも紹介されていたため、ご存じの方も多いのではないかと思います。一方で、この実績の背景で忘れてはならないのが、2018年4月に経済産業省が発表した「キャッシュレス・ビジョン」に端を発した一連の金融サービス業界の活動です。キャッシュレス・ビジョンが発表されて今年で5年を迎えますが、このキャッシュレス決済比率36.0%という実績は、どのような成果によって成されたのでしょうか。また、この拡大したという流れをどう評価するべきなのかについてご案内したいと思います。