「金融が変われば、社会も変わる!」を合言葉に、未来の金融を描く方々の想いや新規事業の企画に役立つ情報を発信!

金融が変われば、社会も変わる!

トレンドを知る

NFTの金融活用最前線!新たな資産価値の創造へ

画像

NFT(非代替性トークン:Non Fungible Token)は、デジタルアセットの所有権を証明する技術として、アートやゲーム分野で注目を集めてきました。そして今、金融分野での活用に向けた新たな取り組みが始まっています。流動性の低さが課題とされてきたNFTですが、様々な技術革新によって金融商品としての可能性が広がりつつあります。
本記事では、NFTの金融への応用がもたらすビジネスチャンスと、企業が検討すべき具体的なアプローチについて解説します。

この記事は、Web3・メタバースのビジネス活用を応援するWEBマガジンであるMetaStep(メタステップ)とのコラボ記事です。

MetaStep
MetaStep(メタステップ)は、クロスアーキテクツが運営する「Web3・メタバースのビジネス活用を応援するWEBマガジン」です。「学ぶ(Learn)」「探す(Search)」のコンテンツを通じてビジネス活用のアイデアやヒントを提供し、読者の皆様のビジネスの一助となることを目指して活動されています。
この度、オクトノットはMetaStepと提携し、金融×デジタルの多様性を拡張した情報発信に取り組んでいきます。

今回はコラボ記事として、「NFTの金融活用最前線!新たな資産価値の創造へ」をご提供いただきました。NFTの活用について、わかりやすく解説されている記事になります。

NFTと金融:新たな可能性の探求

デジタルアセットの価値証明手段として誕生したNFTは、今や金融商品としての側面を持ち始めています。従来の金融商品とは異なる特性を持つNFTは、新しい投資機会や資産運用の手法を生み出す可能性を秘めています。一方で、その特殊性ゆえの課題も存在します。ここでは、NFTが金融商品として持つ可能性と課題について考察します。

デジタルアセットの金融的価値

デジタルアセットは、その希少性や需要によって市場価格が形成されます。特にNFTの場合、唯一無二の性質を持つことから、美術品や骨董品に近い価格形成メカニズムを持っています。加えて、従来の実物資産と異なり、ブロックチェーン上で管理されることによって、所有権の移転や分割が容易になるという特徴があります。
この特徴は、新しい形の資産運用や投資商品を生み出す基盤となっています。さらに、スマートコントラクトを活用することで、権利の移転や収益の分配を自動化することも可能です。

既存の金融商品との違い

NFTは、従来の金融商品とは異なるいくつかの特徴を持っています。まず、各NFTがユニークな性質を持つため、株式のような均質な商品として扱うことが困難です。また、市場の流動性が相対的に低く、価格の変動も大きいという特徴があります。
一方で、デジタルデータとして存在するため、取引や管理のコストが低く、スマートコントラクトによって取引条件や権利移転を自動的に制御できるという特徴があります。これらの特徴は、従来の金融商品にはない新しい可能性を提供すると同時に、リスク管理や規制対応の面で新たな課題を提起しています。

流動性の課題を解決する技術革新

NFTの金融活用における最大の課題は、流動性の低さです。この課題に対して、様々な技術的なアプローチが試みられています。分散型金融(DeFi)との融合や、新しいトークン化技術の開発により、NFTの流動性を高める取り組みが進められています。

分散型金融との融合

DeFiプロトコルとNFTを組み合わせることで、新しい形の金融サービスが生まれています。NFTを担保とした融資サービスでは、保有するNFTの評価額に基づいて資金を借り入れることなども可能です。
また、NFTの分割所有を可能にする新しいプロトコルも登場しており、高額なNFTでも少額から投資できる環境が整いつつあります。代表的な取り組みであるFlooring Protocolでは、1点のNFTを複数のトークンに分割し、それらを取引することで流動性を高めています。さらに、NFTのレンタルや収益分配の仕組みを組み込んだプロトコルも開発されており、保有者に新たな収益機会を提供しています。

トークン化技術の進化

NFTの流動性を高めるもう一つのアプローチが、トークン化技術の進化です。従来のNFTは、一点物のデジタルアセットとして扱われてきましたが、新しいトークン規格の開発によって、さらに柔軟な資産管理が可能になっています。
例えば、半代替性トークン(SFT:Semi Fungible Token)という技術により、同じ性質を持つNFTをグループ化して管理することが可能になりました。また、NFTとファンジブルトークン(FT)を組み合わせた複合的な資産管理の仕組みも登場しています。これらの技術革新により、NFTの流動性と利便性が大きく向上し、より幅広い金融活用の道が開かれています。

金融機関が見据えるビジネスチャンス

NFTの金融活用は、既存の金融機関にとって新たな事業機会を提供します。デジタルアセット管理から投資商品の開発まで、様々な領域でビジネスの可能性が広がっています。ここでは、主に金融機関が検討すべき具体的なビジネス展開について解説します。
ここから先は、MetaStepでご覧いただけます!
※本記事の内容には「MetaStep」独自の見解が含まれており、執筆者および協力いただいた方が所属する会社・団体の意見を代表するものではありません。
画像

執筆 オクトノット編集部

NTTデータの金融DXを考えるチームが、未来の金融を描く方々の想いや新規事業の企画に役立つ情報を発信。「金融が変われば、社会も変わる!」を合言葉に、金融サービスに携わるすべての人と共創する「リアルなメディア」を目指して、日々奮闘中です。

感想・ご相談などをお待ちしています!

お問い合わせはこちら
アイコン